内視鏡検査はどんなことをするの?内視鏡検査の流れとは?

医師

内視鏡検査を受けたことがない方にとっては、内視鏡検査とはどういうもので、どんなことをするのかなど、不明なことが多いものです。
流されるまま予約を取ってしまったという方も、これから内視鏡検査を受けるかもしれないと不安を覚えている方も、ここで一度、内視鏡検査や、内視鏡検査の流れについて復習してみましょう。

内視鏡検査は主に2つ

医師から勧められる内視鏡検査は、主に2つあります。

一つ目が、上部消化管内視鏡検査です。
上部消化管内視鏡検査は、名前に上部とついているように、食道や胃、十二指腸など上側にある内臓を見ます。
こちらは、管を通す場所を、口と鼻のいずれかから選べるのが特徴です。
口から管を通す場合は、多機能な管を使いやすいものの、喉をこするためにえづく感覚を覚えやすいでしょう。
鼻からであればえづく感覚も少なく通せますが、管が細くなった分機能が落ちてしまうことがあります。
自分に合った方法を選ぶ必要があるといえるでしょう。

二つ目は、大腸内視鏡検査です。
肛門から大腸を観察するもののため、肛門からしか管を通すことができません。

内視鏡検査の流れ

内視鏡検査は、上部消化管内視鏡検査にしても、大腸内視鏡検査にしても、内臓を見る必要があります。
つまり、胃や大腸などの中に異物があると、上手く観察できないということです。
そのため、前日から当日にかけては、食事制限や下剤服用などを行う必要があります。

上部消化管内視鏡検査であれば、食事制限だけで問題はありません。
前日は決められた時間までに軽い食事を終えて、当日は水やお茶のみを飲んで検査に臨みましょう。

大腸内視鏡検査の場合は、当日の飲み物も禁止で、自宅か病院内で下剤の服用も行います。
1~2Lほど下剤を飲み、便がほぼ水のようになるまで続けましょう。

そして、着替えて検査室に移動した後、麻酔や鎮痛剤などを使用して、管を鼻や口、肛門から挿入します。
検査自体は、上部消化管内視鏡検査であればおおよそ10~20分、大腸内視鏡検査であれば、15~30分ほどで終了です。
ただ、麻酔や鎮静剤が効き始めるまでの待機時間や、大腸内視鏡検査後は休憩時間もあります。
そのため、総合的には1~2時間、長ければ3時間程度はかかると考えておくと良いでしょう。